ステージを下から照らした実験用顕微鏡

製麦工程と
品質管理

製麦工程

製麦とは、管理された条件で大麦を発芽させてから乾燥させ、醸造に必要な酵素を麦粒の中に生み出す工程です。麦芽は、当社が選定した製造委託先が、当社の規格に基づいて製造します。原料大麦の受け入れから出荷まで、各段階で検査しています。

  1. 原料大麦の選定

    受け入れ前に検査

  2. 浸麦

    水と空気で発芽を促す

  3. 発芽

    酵素が生成され、溶けが進む

  4. 焙燥

    乾燥で色と風味が決まる

  5. 保管・出荷

    精選と分析を経て、ご注文に応じて袋詰め

  1. 両手ですくった穀粒のサンプル

    原料大麦の選定

    原料大麦は、入荷時にロットごとにサンプルを採取し、検査に合格したものだけを受け入れます。確実に発芽すること、安全に保管できるだけ乾燥していること、タンパク質含量が製品麦芽に必要な範囲に収まることが条件です。

    受け入れた大麦は精選し、粒の大きさで選粒します。こうしてロット内の大麦が均一に浸麦・発芽するようにしています。

    受け入れ時の検査項目

    • 発芽率95%以上
    • 水分13.5%以下
    • タンパク質含量と粒度分布
  2. 穀粒の山に流れ落ちる大麦

    浸麦

    大麦を冷水に浸し、浸水と空気休止を繰り返します。約2日間で水分は約13%から約45%まで上がり、胚が目覚めて発芽が始まります。

    水は数回入れ替えて大麦を洗浄します。空気休止の間は通気して酸素を送り、二酸化炭素を取り除きます。浸水と空気休止の時間は、大麦のロットに合わせて調整します。

  3. 麦層と反転機を備えた円形の発芽槽

    発芽

    浸麦を終えた大麦は、温度管理された発芽槽で5〜6日間発芽させます。開始時は約18℃ですが、発芽に伴って熱が出るため、12〜14℃まで冷却します。加湿した空気を麦層に送り込み、定期的に反転させて発芽を均一に保ちます。

    発芽の間に酵素が生成されます。細胞壁が分解されてデンプンが利用しやすくなり、タンパク質の一部はアミノ酸に変わります。温度、水分、発芽の進み具合は、この間ずっと監視しています。

  4. 淡色から濃色まで、SKY MALTの麦芽を入れて並べたガラス瓶

    焙燥

    熱風で発芽を止め、1〜2日かけて緑麦芽を保管できる水分まで乾燥させます。間接加熱のため、燃焼ガスが麦芽に触れることはありません。

    麦芽の色と風味は、焙燥の仕上げ温度で決まります。ピルスナーモルトとウィートモルトは80〜85℃で仕上げ、淡い色と高い酵素力を得ます。ペールエールモルトは85〜90℃で仕上げるため、色がやや濃くなり、ビスケットのような風味が出ます。焙燥後は除根し、麦芽根は飼料に回します。

    規格値

    • 水分4.5%以下
    • 色度3.5 EBC(ピルスナーモルト)〜5.4 EBC(ペールエールモルト)
  5. 草の伸びた野原の奥に並ぶ、コンベヤーでつながった鋼製の貯蔵サイロ

    保管・出荷

    製品麦芽はサイロで寝かせてから分析し、出荷前に最後の精選を行います。そのまま粉砕できる状態で届くため、醸造所で改めて精選する必要はありません。

    その後、ご注文に応じて25 kg袋・50 kg袋やフレコンバッグに袋詰めするか、バルク輸送用にそのまま積み込みます。

    荷姿、輸送ルート、船積書類については、物流のページをご覧ください。

品質保証

麦芽はロットごとに分析して規格と照合し、納品ごとにそのロットの分析証明書(COA)を添付します。納品した麦芽は、製造ロットから原料大麦までさかのぼって追跡できます。各ロットのサンプルも保管しています。

認証と監査

当社の麦芽を製造する製麦工場はISO認証を取得しており、一部はGFSI承認の食品安全規格の認証も受けています。また、Carlsberg、Heineken、AB InBev、Molson Coors、華潤雪花ビール(CR Snow)、青島ビールなどのビールメーカーによる工場監査を受けています。

食品安全

当社の麦芽は、第三者分析機関のVLB BerlinとSGSで検査しています。検査項目は、カビ毒(マイコトキシン)であるアフラトキシン、オクラトキシンA、デオキシニバレノール、ゼアラレノン、重金属の鉛とカドミウム、そして残留農薬です。

原料・製法に関する宣言

麦芽の原料に遺伝子組換え大麦は使用しておらず、放射線照射も行っていません。ジベレリン酸(GA3)は製麦では通常使用せず、ウクライナ産の麦芽には一切使用しません。使用したロットがある場合は、その旨を申告します。

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お問い合わせ

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